2012年6月29日金曜日

リサイクル車椅子:地域つなぐ、心の輪 不要部品使い再生、商工会青年部が寄贈--栗東 /滋賀

栗東市商工会の青年部のメンバーが、不要になった車椅子の部品をリサイクルし再生させる活動を続けている。18日、新たに完成した手動式の車椅子3台を、同市ボランティア・市民活動支援センターに寄贈。小林孝行部長は「地域福祉に少しでも役立ててほしい」と話し、車椅子は市内小中学校の体験学習やイベント時などで貸し出される。

この日寄贈された3台は、不要になった7台分の部品を再利用して組み立てた。3年前、小林部長が介護事業者から「不要になった車椅子がある。廃棄するにはもったいない」と聞いたのがきっかけ。

使用可能な部品を交換したり、消耗品のタイヤや背もたれカバーなどは青年部の活動費から工面して買い換えた。約10人のメンバーが仕事の合間を縫って、不要部品をもらっては組み立て、ブレーキなどの安全確認や潤滑油を差したり、タイヤの空気を入れるなどの整備を行い、これまで11台のリサイクル車椅子を同センターに贈ってきた。

奥本健・同センター会長は「高齢社会での車椅子の需要はますます高まり、活動の幅を広げるために欠かせないので、ありがたい」と感謝を述べた。

毎日新聞 6月19日 (火)11時 3分配信

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