2012年10月29日月曜日

湖南の童話読み聞かせグループ 産経市民の社会福祉賞 滋賀

■「ちっちゃなかぜ」 代表の河野さん「評価されうれしい」

 「第38回産経市民の社会福祉賞」に、県内からは湖南市立甲西図書館を拠点に子供たちに童話などの読み聞かせを行うグループ「ちっちゃなかぜ」が選ばれた。代表の河野由子(こうの・よしこ)さん(51)は「地味な活動だが、長く続けてきたことが評価されてうれしい」と喜びを語った

                                                                ◇

ちっちゃなかぜは昭和61年に旧甲西町(現湖南市)内の主婦3人がボランティアグループとして発足させた。同年12月には町中央公民館で初めて「おはなし会」を開催。絵本の読み聞かせのほか、わらべうたなども披露し、子供たちの人気を集めた。

 その後、公民館の支援を受けながら毎月1回程度の読み聞かせを続け、平成元年6月に甲西町立図書館(現湖南市立甲西図書館、同市中央)が開館すると、活動の拠点を同図書館に移し、現在に至っている。読み聞かせを子供に聞かそうと来ていた母親が「自分も読んでみたい」と参加するケースが増え、メンバーは一時15人まで増えた。

 平成6年に同町内に引っ越してきた河野さんも、当初は子供と一緒に読み聞かせを楽しんでいたが、幼少期に母親から読み聞かせを受けていた懐かしい記憶がよみがえり、「自分も聞かせる側になりたい」と参加を決めた。代表は毎年交代制で、現在は河野さんが務めている。

語り手が増え、絵本などをただ読むだけでなく、臨場感を出せるよう表現力にこだわるようになり、メンバーの“話術”を磨くため、講師を招いた講習にも力を入れている。
 読み聞かせの楽しさについて、河野さんは「聞いている子供たちが物語に入り込み、主人公の気持ちを共有しているのが伝わってくると、大きな充実感が得られる。子供たちの成長をみるのも楽しい」と説明する。

 平成8年からは活動の場を幼稚園や小学校、子育て支援センターなどにも拡大しており、現在は9人で読み聞かせを行っている。

 大津市の中2男子自殺など、いじめが社会問題になっているが、河野さんは「物語を通じて子供が感じたことは心のどこかにずっと残っている。読み聞かせの経験を重ねることで、相手の気持ちを理解する心も育つのでは」と話している。

2012.10.24 02:07 msn産経ニュース

県視覚障害者福祉大会:支え合う夫婦に光 彦根の加藤さんら表彰 /滋賀

目が不自由でも暮らしやすい社会を願い、3年に1度開かれる県視覚障害者福祉大会が14日、野洲市の野洲文化ホールで開かれた。県視覚障害者福祉協会(田澤勝男会長)から、援護功労者や結婚40年以上となる視覚障害者の夫婦に「寿賞」などの表彰式があった。彦根市のマッサージ師、加藤由紀さん(70)は、同じく視覚障害のある夫二郎さん(71)と寿賞に輝き、全盲で自立した模範者として、田澤会長から表彰された。【前本麻有】

加藤さんは、はしかにかかった3歳ごろ、視力を失った。小学1年生から家族と離れ滋賀県立盲学校で寮生活を始めた。卒業後は名古屋の治療院に務め、二郎さんと出会い、71年に結婚。78年に彦根市の自宅で治療院を開業した。ずっと離れて暮らしてきた母・沢ヤスさんと同居したが、ヤスさんは60歳ごろからパーキンソン病を患っていた。当時は現在のような治療法もなく、次第に硬く、動かなくなる母の手足などをマッサージし続けた。

「こうして手に職をつけ夫と生活ができる。生んでくれた母への感謝を込めて、私なりの介護を」と、81年6月に70歳で亡くなるまで毎日、母の身体をもみ、さすった。「いろいろ苦労もあったけど、夫や近くに住む姉たちが支えてくれて本当に幸せ。通院者も減ってきたので、そろそろピアノに挑戦してみたいわ」と柔和な笑顔を見せた。

大会は災害時の緊急速報など音声解説の整備や補助犬の受け入れ推進などを求める決議をして終了した。

毎日新聞 2012年09月15日 地方版

発達障害者の就労考えるシンポ

発達障害者の就労を考える講演会とシンポジウム「福祉大会インおうみ~自立を目指して」が21日午後1時から、近江八幡市安土町の文芸セミナリヨで開かれる。発達障害者に対する理解は十分といえず、主催する「東近江発達障がい児(者)親の会」(ぶどうの会)の上野強代表(56)は「社会に出るとなると、たくさんの壁がある。共に考えたい」と参加を呼び掛けている。

 発達障害の社会的認知はある程度進んでいるものの、学校卒業後の選択肢は作業所や一般企業の福祉枠など少ないのが現状。企業で働けても最低賃金のままというケースもあるといい、ぶどうの会会員で東近江市の四十代のある母親は「正当な評価をしてほしい」と訴える。
 
 思い入れの強さやとっぴともとれる行動、コミュニケーションが不得意-。発達障害の子どもが周囲から孤立したり、からかいやいじめの対象となったり。親は日々の対応が精いっぱいで、子の将来まで頭が回らない人も少なくない。上野さんは「しんどいかもしれないが、就労の問題を早いうちに知ることが大切」と力を込める。
 
 福祉大会は第一部で、滋賀医大客員准教授の藤井茂樹さんが「就労における現状と課題」と題して講演。第二部は、八日市養護学校進路担当者、東近江市いきいき支援課担当者、保護者の代表らがパネル討論する。申し込みや問い合わせは「ぶどうの会」=電0748(23)0391=へ。

 (梅田歳晴)
 
 <発達障害> 幼児期から現れる脳機能の発達に関係する障害。自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などがあり、複数が重なることもある。対人関係を築くのが難しく、いじめられたり虐待につながるケースも。一方で、優れた能力を発揮する場合もあり、障害に対する社会全体の理解が求められている。


2012年10月13日中日新聞ネット版

2012年10月11日木曜日

第一回 縁(ゆかり)フリーアート市のお知らせ

時間 13:00~19:00 入場無料

日時 11/3(土)

場所 (公財)草津市コミュニティ事業団【集り処 縁】

出し物 <屋内スペース>

     
・刺繍小物やアクセサリー
・織部焼の陶器
・竹細工
・粘土細工
・手編み
・ポストカード(手描きイラスト・グラフィックイラスト・写真)
・オリジナル人形服
・機織作品
・手芸作品
・石鹸ビーズ
・ビーズアクセサリー
・和紙ランプetc

    <屋外スペース>

・「道の駅」が縁にやってきます!新鮮野菜の販売。
・「ロックベイガーデン」より園芸品の販売。
・本場韓国の味!トッポギ&ホットクの実演販売。
・甘酒販売 1杯 100円!!


2012年10月5日金曜日

障害者差別禁止、条例へ 嘉田知事が表明

障害者の差別を禁止する条例を制定する意向を示し、障害者団体と懇談する嘉田知事(右から2人目)=大津市・県庁
滋賀県の嘉田由紀子知事は4日、障害者の差別を禁止する条例を制定する意向を表明した。障害者だけでなく、だれもが暮らしやすい滋賀県のまちづくりにつなげる。2013年度当初予算案に調査・研究費を盛り込むとしている。

 同日、大津市の県庁を訪れた県身体障害者福祉協会と県手をつなぐ育成会、県精神障害者家族会連合会の3団体に明らかにした。

                                    障害者の差別を禁止する条例を制定する意向
                                            を示し、障害者団体と懇談する嘉田知事(右か
                                            ら2人目)=大津市・県庁                     
                                       

今年6月に障害者総合支援法が成立するなど障害者をめぐる制度改革が進む中、障害者
                                     
                                     
が地域で自立した生活を送る環境整備の一環として早期の条例制定を目指す。都道府県
レベルで同様の条例を制定しているのは全国的にもまだ少なく、滋賀の福祉先進県としての理念を全国に発信する。

 嘉田知事は「差別はたいへん根深い。なぜ差別するのかを究明するため、まずはしっかりと調査・研究する必要がある。できるだけ速やかに県として動きたい」と答えた。

 条例を、差別をなくすための政策の基礎に位置づけ、暮らしや雇用、教育など幅広い分野で障害者との共生を進めるための規定を設けるという。嘉田知事は、知的障害者施設「近江学園」を創設し「障害者福祉の父」と呼ばれた故糸賀一雄氏らの考え方などを参考にするほか、障害者団体の声も聞いて準備を進めることも説明した。

【 2012年10月04日 22時56分 】京都新聞ネット版

 

民団湖西支部が出店…高島市「新旭ふくしまつり」

【滋賀】滋賀県高島市の「新旭ふくしまつり~思いやる心でつなぐ福祉の輪」(同実行委員会、新旭住民福祉協議会主催)に地元民団滋賀・湖西支部(金学生支団長)が参加。昨年に引き続き地域住民とのふれあいのひとときを過ごした。まつりは9月22日、新旭総合福祉センター「やすらぎ荘」とその周辺で開催された。

 企画もので喜ばれたのがチマ・チョゴリの試着体験。「韓国の衣装はドラマでしか見たことがない」という2人連れの女性は、この日を楽しみにしていたと笑顔を見せた。また、幼い兄妹は試着のチマ・チョゴリがお気に入りで、なかなか脱ごうとはしなかった。キムチづくり体験では婦人会湖西支部の協力を得た。

 金支団長は「地域の中で認めてもらい、交流を深めあうことがいちばん大事」と話していた。

(2012.10.3 民団新聞)

福島「不安な日常」映画化

◇8日、野洲で上映~避難者の会「今を知って」
東日本大震災や原発事故が起きた福島県で暮らす人々の日常を記録したドキュメンタリー映画「普通の生活」が8日午後2時半から、野洲市小篠原の野洲文化ホールで開かれる。関西での上映は初めてで、被災地からの避難者でつくる「滋賀県内避難者の会」代表の遠藤正一さん(50)(野洲市)らが企画した。「震災から1年半が過ぎたが、福島は今も苦闘している。多くの人に現状を知ってもらえたら」と来場を呼びかけている。(渡辺征庸)

    同映画は、野洲市の重症心身障害児施設「第2びわこ学園」のドキュメンタリー映画「わたしの季節」(2004年)で助監督を務めた札幌市の映像作家・吉田泰三さんが監督として製作した。

 遠藤さんはかつて第2びわこ学園で働いたことがあり、吉田監督とは旧知の仲。遠藤さんはびわこ学園で勤務を数年続けた後、家族と共に故郷の福島県郡山市に戻り、地元の福祉施設で働くようになった。


 映画「普通の生活」の一場面。 被災地の
現状が映し出される

 大震災の発生翌月の昨年4月、吉田監督は福島入りし、ボランティア活動をしながら、住民の日々を追ってカメラを回した。遠藤さんとも旧交を温め直し、被災地で懸命に過ごす遠藤さんの姿も収録。こうした映像を今年3月、80分の作品として映画を完成させた。

 作品では、放射性物質への恐怖から、幼児に「ぼくはいつまで生きられるの?」と聞かれて声を詰まらせる母親や、「福島で育ったから差別を受けるかも……」と不安を抱く小学生の女児らの姿を映し出し、被災地に生きる人々の苦悩や葛藤を伝える。

 放射性物質への懸念がぬぐえず、遠藤さんはまず家族を昨年6月、野洲市に移住させ、自身も今年3月、引っ越してきた。現在は草津市の福祉施設で働いている。今回、遠藤さんは「『福島』を忘れず、今一度考えてもらう契機にしたい」と願い、今年6月から「普通の生活」の県内での上映準備を進めてきた。

 上映当日は、午後1時半から吉田監督の話もある。入場料800円。問い合わせは遠藤さん(090・2028・7163)へ。

2012年10月4日 読売新聞)

秋桜 (コスモス)フェスタ Part・17開催のお知らせ

今年も草津市では毎年恒例になっている、秋桜 (コスモス)フェスタも 17回目を迎えますます盛り上っています。今年のサブテーマーは「自慢しよう ! 私の発見でんでん」です。

大人も子供も、若者も昔の若者も、障害がある人も無い人も、み~んな自慢すること (もの)があるはず !
それを周りの人に伝え、驚いたり笑ったり、情報を分かち合えば、その自慢はより大きな喜びにになり、楽しい街になります。小さな自慢、とっておきの自慢、レアな自慢、会場いっぱいに楽しくドドーンと発表してください‼

日時    10月21日 (日)
             13:00~16:00

場所    草津市込田公園
              (草津駅より徒歩15分)

参加協力券    500円 (小学生以下無料)
                           ※前売り券クッキー付き

ステージプログラム               もぎ店 (12:00開店)

自慢しよう ! 私の発見でんでん        ・コスモスうどん
  

サックス演奏                   ・焼きドーナッツ
      めろーくゎるてっと             
                           ・コーヒー、ジュース、お茶
ダブルダッチ
                           ・掘り出し市
フィールドフォーク
  伊舞木座                  ・その他いろいろ

よさこい演舞
  華 舞 龍

2012年9月27日木曜日

「けいおん!」舞台、旧豊郷小が登録文化財に


登録有形文化財の答申を受けた旧豊郷小校舎(滋賀県豊郷町で) 文化審議会は21日、女子高生のバンド活動を描いた人気アニメ「けいおん!」の舞台のモデルになったとされる旧豊郷(とよさと)小学校(滋賀県豊郷町)の校舎など、24都府県の計155件の建造物を、登録有形文化財にするよう文部科学相に答申した。

 旧豊郷小は1937年、米国の建築家ヴォーリズの設計で建設。左右に長い校舎の両端前面に、講堂と図書館が配置されたモダンな建築で、当時「東洋一の小学校」と称された。町が建て替えを計画したが、住民らの反対運動もあって保存され、現在は文化や福祉の複合施設として利用される一方、「けいおん!」ファンらの人気を集め、ライブイベントなども行われている。

 そのほか、明治20年(1887年)ごろに宣教師の住宅として建てられた「デフォレスト館」(仙台市)や、大正15年(1926年)に造られた鋼製のつり橋「白川橋」(岐阜県白川町)などの登録が答申された。

2012922  読売新聞)

2012年9月20日木曜日

県視覚障害者福祉大会:支え合う夫婦に光 彦根の加藤さんら表彰 /滋賀

目が不自由でも暮らしやすい社会を願い、3年に1度開かれる県視覚障害者福祉大会が14日、野洲市の野洲文化ホールで開かれた。県視覚障害者福祉協会(田澤勝男会長)から、援護功労者や結婚40年以上となる視覚障害者の夫婦に「寿賞」などの表彰式があった。彦根市のマッサージ師、加藤由紀さん(70)は、同じく視覚障害のある夫二郎さん(71)と寿賞に輝き、全盲で自立した模範者として、田澤会長から表彰された。【前本麻有】

 加藤さんは、はしかにかかった3歳ごろ、視力を失った。小学1年生から家族と離れ滋賀県立盲学校で寮生活を始めた。卒業後は名古屋の治療院に務め、二郎さんと出会い、71年に結婚。78年に彦根市の自宅で治療院を開業した。ずっと離れて暮らしてきた母・沢ヤスさんと同居したが、ヤスさんは60歳ごろからパーキンソン病を患っていた。当時は現在のような治療法もなく、次第に硬く、動かなくなる母の手足などをマッサージし続けた。

「こうして手に職をつけ夫と生活ができる。生んでくれた母への感謝を込めて、私なりの介護を」と、81年6月に70歳で亡くなるまで毎日、母の身体をもみ、さすった。「いろいろ苦労もあったけど、夫や近くに住む姉たちが支えてくれて本当に幸せ。通院者も減ってきたので、そろそろピアノに挑戦してみたいわ」と柔和な笑顔を見せた。

 大会は災害時の緊急速報など音声解説の整備や補助犬の受け入れ推進などを求める決議をして終了した。

毎日新聞 2012年09月15日 地方版

障害者らの芸術「アール・ブリュット」 先進地の県、積極取り組み 滋賀



■「美術旅館」で滋賀の魅力発信

 正規の美術教育を受けていない障害者らを中心にした芸術「アール・ブリュット」の作品を、県内の旅館やホテルのロビーなどに展示する「美術旅館」の取り組みを、県が進めている。県は平成16年に国内で初めて専門の展示施設を近江八幡市に開設するなど、アール・ブリュット普及の先駆的な役割を担っており、担当者は「観光客に見てもらうことで、滋賀の芸術の魅力をさらに発信したい」と意気込んでいる。

                   ◇

 アール・ブリュットはフランス語で「生(き)の芸術」を意味し、既存の流派などに関係なく表現するのが特徴で、絵画、彫刻など幅広いジャンルの芸術活動。障害者のほか、罪を犯した人や、子供らが営利目的でなく自分自身のために取り組む。フランス人画家、ジャン・デュビュッフェが提唱した。英語圏では「アウトサイダー・アート」と呼ばれ、独創的な作風が人気を集めている。

 県内での取り組みは古く、「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄が昭和21年に設立した障害児福祉施設「近江学園」(湖南市東寺)で、粘土を利用した造形活動から始まった。29年には大阪や京都の百貨店で作品展が開かれ反響を呼ぶなど、先駆的な役割を果たしてきた。平成16年には県の外郭団体、県社会福祉事業団がアール・ブリュット作品を専門的に展示する「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(ノマ)」を近江八幡市に開設し、独特の造形美で人間を表現した鎌江一美さんの「ひと」など、ユニークな作品の発掘に力を入れている。

 こうした中、県は、アール・ブリュット作品の魅力発信を目指し、県内の旅館やホテルでの作品展示を推進する方針を決定。6月と7月には県内の計8カ所の宿泊施設の関係者を招き、アール・ブリュットの説明会や見学会を開き、作品が展示されているNO-MAや、近江学園での制作現場などを見てもらい、魅力をアピールした。

作品を展示する宿泊施設は「美術旅館」と位置づけられ、管理などの費用は施設側の負担になるが、県や県社会福祉事業団が作品の選定や展示ノウハウの提供、PR支援などを担当する。各施設で専門家を招いての講演会も予定している。
 NO-MAは、アール・ブリュットを提唱したデュビュッフェのコレクションを展示するスイス・ローザンヌ市の美術館「アール・ブリュット・コレクション」と提携しており、国内の拠点としての機能も充実させている。

 県内の活動は本場フランスでも評価された。2010(平成22)年にフランスのパリ市立アン・サン・ピエール美術館で日本の作家による特別展「アール・ブリュット・ジャポネ」が開かれ、出展した作家63人のうち18人が県内の作家だった。こうした活動をたたえ、県を代表して嘉田由紀子知事が同年10月にパリ市から勲章を贈られている。国内で先進地となっていることを受け、県「美の滋賀」発信推進室は「アール・ブリュットは『滋賀の宝』。観光客を通じて全国の人に知ってもらいたい」と、「美術旅館」の取り組みに期待をかけている。

作品を展示する宿泊施設は「美術旅館」と位置づけられ、管理などの費用は施設側の負担になるが、県や県社会福祉事業団が作品の選定や展示ノウハウの提供、PR支援などを担当する。各施設で専門家を招いての講演会も予定している。
 NO-MAは、アール・ブリュットを提唱したデュビュッフェのコレクションを展示するスイス・ローザンヌ市の美術館「アール・ブリュット・コレクション」と提携しており、国内の拠点としての機能も充実させている。

 県内の活動は本場フランスでも評価された。2010(平成22)年にフランスのパリ市立アン・サン・ピエール美術館で日本の作家による特別展「アール・ブリュット・ジャポネ」が開かれ、出展した作家63人のうち18人が県内の作家だった。こうした活動をたたえ、県を代表して嘉田由紀子知事が同年10月にパリ市から勲章を贈られている。国内で先進地となっていることを受け、県「美の滋賀」発信推進室は「アール・ブリュットは『滋賀の宝』。観光客を通じて全国の人に知ってもらいたい」と、「美術旅館」の取り組みに期待をかけている。

2012.9.18 02:02 msn産経ニュース

2012年9月14日金曜日

高齢者を歌で励まし200回 市民グループ「なごみ会」

高齢者福祉施設を中心に慰問を続ける京滋などの市民でつくるグループ「なごみ会」の活動が、200回を超えた。三味線や尺八、しの笛などの演奏で民謡や童謡、流行歌など親しみやすい曲を披露する。「メンバーが元気な間は活動を続けて、みんなで歌を楽しみたい」と意気込む。

 同会は、民謡教室に通っていた人やその友人らが集まり、2000年10月に活動を始めた。京都や滋賀、大阪の12人で構成する。

 当初は活動を知る人が少なかったが、口コミで評判が広がり、地域の敬老会や小学校、幼稚園などでも演奏会を開くようになった。月に2回練習し、1、2週間に1回ほどのペースで続け、8月18日に200回となった。

 202回目の活動となった6日には、西京区の西京都病院デイケアで、利用者18人を前に12曲を披露した。新潟が発祥とされる「越後獅子」や熊本の民謡「おてもやん」、美空ひばりの「花笠(はながさ)道中」などの演奏や歌に、お年寄りも手拍子をしたり歌詞を口ずさんだりしながら楽しんだ。

 歌手小林幸子の「雪椿(つばき)」をリクエストした利用者の宮崎文子さん(80)は「大好きな曲なのでうれしい。歌は心を温かくしてくれるし、いつも楽しみにしています」と喜んだ。

 同会代表の岩見和美さん(62)=西京区=は「お年寄りの年代もさまざまなので、演奏する曲のレパートリーを、今後増やしていきたい」と話している。

お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)
お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)

京都新聞2012年09月07日09時 44分ネット版

地域おこし協力隊:隊員6人選出 湖南で委嘱式 /滋賀

自治体が三大都市圏の人々を1〜3年間受け入れ、まちづくりに協力してもらう「地域おこし協力隊」の湖南市での委嘱式が7日、同市石部まちづくりセンターであった。京都市の大学生ら6人が隊員に選ばれ、9月から湖南市に定住する。通学・通勤しながら再生可能エネルギーの市民共同発電プロジェクトなどに携わる。

 同市で隊員になったのは22〜60歳の男性3人と女性3人。うち4人が大学・大学院生で、5人が京都市在住。隊員は太陽光エネルギーの地域内循環を目指す「コナン市民共同発電」、障害者らの芸術活動「アール・ブリュット福祉ツーリズム」、特産品づくりの「コミュニティルネッサンス」に参加し、湖南市の活性化を目指す。

 地域おこし協力隊は総務省が過疎対策として09年度から進め、11年度は147自治体(3府県144市町村)で隊員413人が活動した。同市は通勤・通学できる「都市近郊型」をアピールし、7月から参加者を募った。

 堺市出身の京都大大学院1年、奥山晃次さん(24)は「観光に関心があり参加した。地域の人が誇りを持てる活動をしたい」と意気込みを語った。【石川勝義】

毎日新聞 2012年09月08日 地方版

2012年9月10日月曜日

リハビリテーショ ンのご案内

草津市立障害者福祉センターでは、身体の状態 や日常生活に関わる相談、身体機能や体力の維持・向上のための運動、生活の工夫などの検討・助言をおこなっています。

対象者
   草津市に在住・在勤されている障害者手帳を所持されている方
      ※年齢制限は、ありません。

利用日
   月曜日 ~ 土曜日
     8 : 30 ~ 17 :15  (センター閉所時間と同じ)

理学療法士配置時間
  毎週火曜日     13 : 30~17:00  (個別対応は1日数名、時間は要相談)
    
                              草津総合病院    理学療法士
 
  毎週木曜日           9:00~12 : 00       (個別対応は1日 1名、11:00~12 : 00)
                                   びわこ学園 医療福祉センター草津   理学療法士
                   ※個別対応は、予約が必要です。  (1.人 1時間程度)

   ・リハビリ運動や機器を無理のない範囲で安全に利用していただくために、
  1回~数回 (場合によっては定期的に)理学療法士の
  個別対応 (要予約)を受けてください。
 ・訪問によるリハビリに関する相談も可能です。

持ち物                       申込み方法
・室内用の運動靴                ①「リハビリ運動・相談、受付票」の記入
(機器を利用する際に必要)             (お電話でも受付します)
・障害者手帳                   ②予約
(利用登録申込書記入時に必要)       ③利用
                            ④センター利用登録申込書を記入
                               (初回利用時でも良い)

料金

もちろん無料です。 


2012年9月7日金曜日

ロンドン・パラリンピック:自転車ロードタイムトライアル 藤田選手が銅メダル獲得 土浦で喜びの声 /茨城


 ロンドン・パラリンピックの自転車男子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C3)で藤田征樹選手(27)=日立建機勤務=が銅メダルを獲得し、藤田選手が住む土浦市では喜びの声が上がった。中川清市長は「本当におめでとうございます。次の競技(男子個人ロードレース)も市をあげて声援を送ります。頑張ってください」との談話を発表した。

 

 藤田選手は北海道稚内市出身。東海大2年の04年、交通事故に遭い両足を失ったが、2年後に義足を着けてトライアスロン大会に出場し、健常者に交じって完走を果たした。08年の北京パラリンピックでは個人ロードタイムトライアル銅メダルを含む銀2、銅1のメダル3個を獲得した。

 

 今回の大会は男子1000メートルタイムトライアル(運動機能障害C1?3)で20位、男子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C3)で予選落ちと不振だったが、ロード競技で復活した。藤田選手は7月に土浦市役所を訪れた際、「一日一日をしっかりやっていけば、ロンドンに必ず日の丸を揚げられる」と話していた。【福沢光一】

 

 ◇橋本知事も祝辞

.

 橋本昌知事は「大変重圧のかかる中、夢の舞台で見事な戦いぶりを披露してくれた。今後も世界を舞台にますます活躍することを期待している」とのコメントを出した。

 

 

毎日新聞 20120907日 地方版

 

2012年8月31日金曜日

東京開催から48年 広がる障害者スポーツの裾野

 国内で「障害者スポーツ」が注目されるきっかけとなったのは昭和39年。東京五輪後の11月に開かれた東京パラリンピックだった。53人が出場し金1、銀5、銅4の成績を挙げた日本選手団。そこから48年が経過し、少しずつ障害者スポーツの環境整備が進み、裾野も広がってきた。

 「全国で23カ所ある障害者スポーツセンターに登録している人だけでも10万人超。実際にはそれ以上の障害者の方々がスポーツを楽しんでいる」。日本障害者スポーツ協会の大西将彦総務課長はこう説明する。

 競技人口の増加に伴い、競技別の団体も増加した。昭和50年に「日本車椅子バスケットボール連盟」が設立されて以降、日本障害者スポーツ協会にはこれまでに陸上、水泳など54団体(準登録含む)が競技団体として登録されてきた。

 障害者スポーツ振興に最も影響を与えるのは、なんといっても自国でのパラリンピック開催だ。

 「1998(平成10)年の長野パラリンピックでは、一気に社会の認知や理解が高まり、競技人口増や環境整備につながった」と大西課長。厚生労働省障害保健福祉部の自立支援振興室は「2020年に東京五輪が招致できれば、同時に東京パラリンピックの開催も決まる。障害者スポーツがより身近なものとなるはずだ」と期待を寄せる。

 2012.8.25 22:51  MSN産経ニュース

2012年8月27日月曜日

鹿深車イスdeウォーキング2012in石部のお知らせ

来る9月29日(土)に毎年恒例の【鹿深車イスDEウォーキング】が湖南市の石部で行われます!


開催に伴い、参加者応募の締め切りが9月14日と迫ってきておりますので興味のある方はお早めにご応募よろしくお願いします!!

2012年8月20日月曜日

草津納涼まつりのお知らせ

今年も恒例の【草津納涼まつり】が開催されます。詳細は下記の通りです。

開催日 : 8月23日(木)
開催時間 : 18:00~21:00
場所 : 渋川~本町商店街通り
内容 : 地蔵盆つくりものコンクール、大道芸、及び各商店街などによる催し
備考 : 当日は、通行規制に協力してください。また、路上喫煙はご遠慮ください。

楽しそうな企画が目白押しです。皆さんもぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか!!

2012年6月29日金曜日

滋賀県立障害者福祉センター夏祭りのご案内

滋賀県立障害者福祉センター
第22回夏まつり
~共に生きる~
出会い・体験・新発見

日時: 2012年7月22日(日)
時間: 10:00~14:30
場所: 滋賀県立障害者福祉センター
     滋賀県草津市笠山八丁目5番130号
TEL: 077-564-7327
FAX: 077-564-7641

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

リサイクル車椅子:地域つなぐ、心の輪 不要部品使い再生、商工会青年部が寄贈--栗東 /滋賀

栗東市商工会の青年部のメンバーが、不要になった車椅子の部品をリサイクルし再生させる活動を続けている。18日、新たに完成した手動式の車椅子3台を、同市ボランティア・市民活動支援センターに寄贈。小林孝行部長は「地域福祉に少しでも役立ててほしい」と話し、車椅子は市内小中学校の体験学習やイベント時などで貸し出される。

この日寄贈された3台は、不要になった7台分の部品を再利用して組み立てた。3年前、小林部長が介護事業者から「不要になった車椅子がある。廃棄するにはもったいない」と聞いたのがきっかけ。

使用可能な部品を交換したり、消耗品のタイヤや背もたれカバーなどは青年部の活動費から工面して買い換えた。約10人のメンバーが仕事の合間を縫って、不要部品をもらっては組み立て、ブレーキなどの安全確認や潤滑油を差したり、タイヤの空気を入れるなどの整備を行い、これまで11台のリサイクル車椅子を同センターに贈ってきた。

奥本健・同センター会長は「高齢社会での車椅子の需要はますます高まり、活動の幅を広げるために欠かせないので、ありがたい」と感謝を述べた。

毎日新聞 6月19日 (火)11時 3分配信

2012年6月11日月曜日

日野隆子イラスト展

日野隆子イラスト展

<作者紹介>
      日野隆子(ひのたかこ)

アイ・コラボレーション草津事務所勤務

1984年8月10日生まれ
小学6年生の時に肺炎にかかり、睡眠時無呼吸症で寝台生活になる。高校2年生の時にアイ・コラボレーションの研修生になり、草津養護学校高等部卒業後就職。
印刷物などのイラストを描いています。

今では電動ユニット付きストレッチャーに乗り
事務所内外を走り回っています。

<日時>  7/3(火)~7/7(土)
          
     
       10:00~18:00
<場所>  集り処  縁(ゆかり)
        滋賀県草津市草津2丁目5-15
最終日は16:00までとさせていただきます。






2012年6月1日金曜日

記念講演・シンポジウムがあります。

 特定非営利活動法人   ディフェンス   設立10周年記念行事

  この10年間、障害者をとりまく環境・制度は
        大きく変わりました。


 私たちディフェンスは、設立10周を迎えるにあたり
        もう一度、原点にかえり
障害がある人が「主体」となって、地域で生活するための知恵やしくみを
      皆さんと一緒に考えたいと企画いたしました。
           どうか、ご参加ください

記念講演・シンポジウム
「今、当事者主体を問う」

日時 2012年7月28日(土)    13時開会 予定

会場 草津市まちづくりセンター  301・302

対象 障害者、支援者、関心のある方など   (定員 150名)

内容(予定)(詳しい内容は 再度 チラシ・ポスターにてお知らせします)


  第1部 記念式典 理事長挨拶・功労ヘルパー表彰
  第2部 記念講演 「(仮)障害当事者が主体的に生きるとは?」
         NPO法人 自立生活センター・昭島  理事長 吉澤 考行 氏

 
  第3部 記念シンポジウム  「(仮)障害当事者が主体的に生きるために
                       本当に必要な相談支援・人・しくみとは?」

            コーディネーター
               龍谷大学 社会学部臨床福祉学科教授   村井 龍治 氏
            
             
            シンポジスト
               滋賀県脊髄損傷者協会    理事      前野  奨 氏
               大津市立やまびこ支援センター相談員    越野  緑 氏
               滋賀自立生活センター     代表      垣見 節子 氏
                                                     他

          主催: 特定非営利活動(NPO)法人 ディフェンス
                 
                       (後援申請中)

             〒525-0034  滋賀草津市草津2-9-4
      
       TEL・FAX 077-566-7209    Eメール:n-defence@ex.bw.dream.jp

2012年5月30日(水)14:09:33  

2012年5月24日木曜日

市民団体 HPで紹介 活動など動画で参加広がり目指す

5月19日(土)の京都新聞にアイコラボレーションでインタビューされた時の記事が記載されました。

京都新聞

5月19日京都新聞より

色あせぬ写真の美 顔料などで劣化奉仕

大津市南郷4丁目の松村勝さんが自ら編み出した「写真絵画」の作品展がある事が5月19日の京都新聞に記載されました。


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下押し
5月19日京都新聞より

2012年5月11日金曜日

福祉避難所314人分確保 甲賀市と14施設が協定

大規模な災害の発生を想定し、被災した障害者が安心して避難生活を送る「福祉避難所」を確保しようと甲賀市は九日、市内で障害者支援施設を運営する九法人、十四施設と協定を結んだ。市は短期(一週間程度)で三百十四人分、長期(一カ月程度)で二百四人分の避難先を確保することになった。
市によると、災害時を想定した高齢者の避難先確保は県内の市町が進めているが、障害者の避難先確保を目的とした「本格的な協定は初めて」という。高島市が障害者福祉施設と協定を結んでいるが三施設にとどまっている。
甲賀市役所であった協定書の調印式では、社会福祉法人しがらき会信楽青年寮(同市信楽町)の林晋理事長が、十四施設の責任者らを代表して「広範囲な災害では障害のある人の受け入れ対応は難しかった。連携しながら災害時の受け入れ拠点としての備えをしていきたい」と述べた。
協定を結んだ十四施設は、各施設の建物の耐震性や収容力などを見て決めた。市内の全障害者施設のおよそ九割に相当する。東日本大震災の被災自治体への支援業務などを通じて、被災地で障害者がたらい回しにされるケースが頻発したことを知り、対策を急いだ。

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協定書を交わす福祉施設の代表者ら=甲賀市役所で

2012年5月10日   中日新聞より

2012年5月10日木曜日

現場から記者リポート:滋賀から「真心こいのぼり」 「祈りと願い」岩手・宮古の空に /滋賀

大震災の前、一緒に東北を旅した夫を亡くした女性(近江八幡市)は「主人を頼りに生きてきた私は(中略)医師の言葉に励まされました。『何もがんばらなくてもいいよ。いつも通りにすればいいんだよ。命が終えても魂まではなくなったりはしない』。(中略)こいのぼりが縁で、まちづくり委員会の活動を知ることができて良かったです。東北に『元気』を持って行ってください」。

 手紙を添えた人たちにとって、大震災で起きた不幸な出来事は決して人ごとではない。手紙には胸迫るものがあり、読ませてもらった私は「(あなたの気持ちがこもった)こいのぼりよ、泳げ」と思った。

 東近江市の学童保育所でボランティアをする男子高校生は「僕は阪神淡路大震災の年に生まれました。(中略)皆様お体は大丈夫ですか?(中略)まだ地震の痕跡が残っていると思います。(中略)他県民がそんな大きな事は言えませんが、一緒に乗り越えていきましょう。僕たちに出来ることはほんのわずかかもしれませんが」とあり、「悲しみや傷みなどを希望に変えて(中略)、遠い滋賀県から皆様のご多幸を願っております」と結んでいる。私は彼がしたためた言葉の力を信じたい。

毎日新聞 2012年05月08日 地方版

2012年4月16日月曜日

障害者の著作権保護を提言

 「県障害のある作家の権利保護のあり方研究会」は26日、障害者が手掛けた芸術作品の著作権を作者や家族、後見人、施設などが連携して守っていく方策をまとめた報告書を、嘉田由紀子知事に提出した。障害者芸術の権利保護に向けた自治体の取り組みは全国でも例がなく、県は4月から造形活動をしている施設などへの支援に生かす。

 県内は、美術の専門教育を受けていない障害者らの芸術「アール・ブリュット」が盛んで、評価が高い作品の販売や使用を求める声もある。
 そんな中で、報告書は、作品の扱いを自分で決めることが難しい障害者の著作権をどう守るかが課題となっている点を指摘。
 家族や後見人、施設などに著作権への理解を持ってもらうため、研修を受けてもらったり、行政が芸術情報を提供したり、と支援していくよう提言している。
 県内の障害者団体や施設職員、弁護士ら13人の委員が、県の呼びかけを受けて昨年7月から5回にわたり議論し、意見をまとめた。
 報告書を提出した信楽学園(甲賀市)の山田宗寛園長が「障害のある人だけでなくすべての人の著作権を守ることにつながってほしい」と話すと、嘉田知事は「作品が社会的に認められれば争いも起こる。この報告が、アール・ブリュットの権利保護の世界的なプラットホームになるといい」と答えた。

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嘉田由紀子知事(左)に報告書を手渡す山田宗寛園長=県庁で
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嘉田由紀子知事(左)に報告書を手渡す山田宗寛園長=県庁で
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嘉田由紀子知事(左)に報告書を手渡す山田宗寛園長=県
庁で

2012年3月27日

2012年4月2日月曜日

高齢者サロンの運営報告

米原市で高齢者サロンを開催するボランティアたちの集いが16日、同市三吉の市地域福祉活動センターであった。お互いのサロン活動を報告し合うことで課題や工夫を共有し、運営に活用してもらおうと、市社会福祉協議会が企画。ボランティアおよそ100人が参加した。

 長浜市内の2つのサロンが日ごろの活動を報告。まず、小谷上山田町のなかよし会は、こたつにあたって、参加者とボランティアが一緒になって会話を楽しむ時間を大切にしていることを紹介した。
 西浅井町の山門あじさいサロンは、欠席したお年寄りにも、昼の弁当を届けているという。運営する津田操さんは「サロンの一員なんだと感じてもらえるように工夫している」と話した。
 ボランティアらはこの後、6、7人のグループごとにそれぞれのサロンの悩みや活動などを報告し合い、交流を深めた。

写真
サロン運営者の活動報告を聞くボランティアたち=米原市
三吉で

2012年3月29日木曜日

知的障害者:触法行為「背景理解し支援を」 現状と課題、福祉関係者らが研修会--大津 /滋賀

 万引きや痴漢行為などの触法行為をした知的障害者らへの支援を考える研修会が10日、大津市馬場2の市立やまびこ総合支援センターで開かれた。同市内の福祉関係者らが犯罪防止の取り組みや課題を語り合った。

 法務省の06年の矯正統計年報によると、知的障害の疑いがある新規受刑者は全体の約23%を占める。刑務所から出所後、福祉サービスを利用できるよう調整している県地域生活定着支援センター(近江八幡市)の森嶋友里子さん(42)はこうした実態を説明し、「犯罪を犯した背景を支援者たちが理解することが必要。本人に居場所や役割を提供して生活を支えることも大切だ」と語った。

 障がい児者相談センターみゅう(大津市)の相談支援専門員、高木伸斉(のぶあき)さん(31)は、障害者らが性や恋愛の悩みを相談し合うサークル「MMK」を10年に立ち上げた経緯や活動を紹介。「悩みや疑問を話せる場所をつくり、生活を充実させることは犯罪防止にもつながるのでは」と投げかけた。

毎日新聞 2012年3月15日 地方版

2012年3月26日月曜日

医療福祉推進課を新設 4月から県組織改編 滋賀

県は13日、4月からの新年度の組織改編のを発表した。医療と福祉の一体化を目指し、健康福祉部に医療福祉推進課を新設するほか、凍結方針が決まった県営北川ダム(高島市)の建設事業を担当していた北川ダム建設事務所を、建設予定地周辺の振興策を推進する北川水源地域振興事務所に改める。農作物に大きな被害を出しているシカ問題を受け、鳥獣対策室を森林政策課内に新設する。また、県産木材の安定供給を目指すため同課に県産材流通推進室も新たに設ける。

一方、県内に6カ所ある環境・総合事務所を廃止し、高度で専門的な環境行政サービスを目指環境事務所に変える。環境・総合事務所長は県内6地域の地域防災監を担っていたが、県内に7カ所ある土木事務所の所長が引き継ぎ、市町と連携、災害や危機管理に

2012.3.14 02:08MSN産経ニュース

2012年3月15日木曜日

ボランティアが撮った大震災被害 近江八幡で企画展

 東日本大震災で被災した宮城県と、台風による暴風雨の被害に遭った和歌山県の写真26枚を紹介する企画展「被災地から復興へ-ボランティアが見た宮城・和歌山」が、近江八幡市宮内町の近江八幡図書館で開かれている。現地で活動したボランティアが撮影した写真を集めた展示で、被害の悲惨さを伝える。

このうち、会場に展示された宮城県の写真は、海岸近くの中学校で2階教室まで津波が来たことを示す染みや、海岸沿いの鉄筋コンクリートのビルがさいころのように転がっている状況を伝えており、東日本大震災の被害の甚大さを示す。

聖泉大の宇野安美さん(20)が代表のボランティアサークル「たね」が開いた。たねは東日本大震災の被災地でボランティア活動した同大のOBらと出会ったことをきっかけに立ち上げたサークルで、被災地などで活動している。宇野さんは「被災地に思いを寄せ、自分たちの防災意識を高めるきっかけになれば」と話した。

31日まで。午前10時~午後7時。休館日は月曜と、21、28日。

被災地で行ったボランティアの炊き出しの様子を紹介する写真もあり、現地の様子を伝える(近江八幡市・近江八幡図書館)
被災地で行ったボランティアの炊き出しの様子を
紹介する写真もあり、現地の様子を伝える(近江
八幡市・近江八幡図書館 )

2012年03月11日11時42分京都新聞

2012年3月12日月曜日

高機能自閉症者を昼夜通じて支援 滋賀県が全国初

  滋賀県は2012年度、人とのコミュニケーションが苦手な高機能自閉症者が地域でスムーズに生活するための準備として、昼夜一体型の支援を始める。発達障害の一種で、知的障害を伴わない高機能自閉症の人は、近年まで障害者福祉サービスを受けられないまま、社会において対人関係でつまずいてひきこもりに陥ることも多いという。

 障害者自立支援法が2010年12月に改正されて、発達障害も障害者福祉サービスの対象として明確に位置づけられた。県が今回行う発達障害者支援は、同サービスを活用した昼夜一体型の事業で、全国初めて。県のこれまでの支援は成人期の発達障害者への相談などにとどまっていた。

 今回の取り組みは定員10人で2年間行う。高機能自閉症の人向けのグループホームを運営するなど、支援のノウハウがある社会福祉法人「滋賀県社会福祉事業団」に委託する形で、昼間は同法人の就労支援事業所で物づくりやパソコン作業、対人関係解決の訓練を行い、夜は県が借り上げたアパートで寝起きしながら生活訓練を受ける。内容は個々の特性に合わせて決めるが、将来的に地域で一人暮らしをしたり、企業や店で働くことも見据える。

 昼夜合わせて法人の職員5人が支援するが、県が2人分の人件費を負担する。また今回の取り組みの成果をまとめて、他の社会福祉法人に伝えたり、同様の昼夜一体型の支援をできる法人を認証化する制度も検討する。新年度予算案に合わせて1千万円を確保した。

県障害者自立支援課は「障害者が地域で当たり前に暮らせるきっかけ作りの拠点にしたい」とする。

2012年02月26日 22時40分 京都新聞滋賀県民版

2012年3月9日金曜日

ファッションショー:障害者17人がモデル 立命館大生と企業が企画--きょう・イオンモール草津 /滋賀

障害者がモデルを務めるファッションショーが4日午後1時からイオンモール草津(草津市新浜町)で開かれる。立命館大生が企業と協力して企画し、モデルと舞台構成やポーズなどの練習に励んできた。3年生の村上実麻さん(21)は「障害者もファッションリーダーになれるはず」と話している。
福祉ボランティアなどを行う同大学の学生団体「VAN」が昨秋に構想して企業に呼びかけ、主催。衣装は、事故で車椅子生活となった自動車レーサー、長屋宏和さん(32)がデザインした皮膚に負担をかけにくいジーンズをはじめ、婚礼衣装メーカーの車椅子利用者用ウエディングドレスや学生がデザインした洋服など。障害の程度に応じた多彩な電動車椅子を使ってショーを展開する。

モデルは県内4作業所の利用者17人。年齢は18~62歳と幅広く、毎週日曜に練習を続けてきた。本番に向けターンの位置確認に励んだ竜王町の東本沙由梨さん(23)は「カラフルな洋服が好き。ドレスを着るのが楽しみ」。大津市の中西香帆さん(19)は「緊張するけど、自分なりのポーズを考えて挑みたい」と意気込んでいる。

毎日新聞 2012年3月4日 地方版

2012年3月8日木曜日

ほっとするニュース:「ふれあい交流会」はずむ会話、ほのぼのと

滋賀県彦根市鳥居本町の市立鳥居本中学校の1年生26人がこのほど、5班に分かれて地域のいこいの家などに出かけ、お年寄りとの「ふれあい交流」で楽しい一時を過ごした。

お年寄りを敬愛する心や福祉活動に参加する意欲を育もうと、88年から毎年1回行っている伝統の活動。

お年寄りと楽しく交流する生徒たち=彦根市で

お年寄りと楽しく交流する生徒たち=彦根市
 
 
小野こまち会館では、地元のお年寄り約10人が参加。生徒6人が訪問し、自己紹介などの後、みんなで作ったすごろくや湖東、湖北地方に伝わる盤上のゲームのカロムやトランプを楽しんだ。すごろくでは止まったマスの質問に答えるアイデアが取り入れられ、趣味や楽しい思い出などを話し合いながら交流を深めた。生徒たちは学校生活を話すなどした。

2012年3月7日毎日新聞

2012年2月24日金曜日

障害者アート支えたい 伏見拠点にNPO結成

障害者の美術活動を支え、社会的評価につなげようと、京都市の美術家や総合支援学校の職員らがNPO法人を作り、伏見区を拠点に自由な制作会を開いている。滋賀県などに比べて「障害者アート」の支援体制や広がりがいまひとつという京都。「これから盛り上げたい」と展覧会も企画している。

昨年8年、伏見区の呉竹総合支援学校の教員や同学校の造形授業を手伝う美術家ら8人がNPO法人「障碍(しょうがい)者芸術推進研究機構」を結成。理事長で京都精華大名誉教授の松谷昌順さん(68)が生徒の作品に「これは天才だ」と感動したことから「天才アートミュージアム」の愛称で活動し、月に1~2回、学校などを借りて障害者のための制作会「アトリエ会」を催している。

会では、松谷さんらが教室の一角に画材を用意。卒業生を中心とした参加者はそこからクレヨンや絵の具を選んで思い思いに手を動かしている。同学校の元校長でNPO副理事長の重光豊さん(63)は「これまで学校を離れると創作の場がなかった。将来はアトリエ会の常設会場を見つけ、多くの人に参加してもらいたい」と夢を描く。

展示を通じて理解を図る活動も進めている。3月10~17日に東山区総合庁舎で、4月3~15日には中京区の堀川御池ギャラリーで市内の障害者らの作品を集めた展覧会を催す。松谷さんは「作品を評価してもらい、収入につながる商品化を目指したい」と話している。

障害者アートは収集や研究が盛んな欧州に倣って、「アール・ブリュット」(フランス語で「生の芸術」)や「アウトサイダーアート」などと呼ばれる。滋賀ではパリで日本の障害者の大規模展を成功させた県社会福祉事業団が力を入れる。

障害者の美術活動を支え、社会的評価につなげようと、京都市の美術家や総合支援学校の職員らがNPO法人を作り、伏見区を拠点に自由な制作会を開いている。滋賀県などに比べて「障害者アート」の支援体制や広がりがいまひとつという京都。「これから盛り上げたい」と展覧会も企画している。

思い思いに絵を描く「アトリエ会」。集中できるよう教室の壁に向かって座る人が多く、多彩なイラストや絵画が生まれている(京都市伏見区・呉竹総合支援学校)
思い思いに絵を描く「アトリ
エ会」。集中できるよう教室の
壁に向かって座る人が多く、
多彩なイラストや絵画が生
まれている(京都市伏見区・呉竹総合支援学校)

京都新聞【2012年02月04日 09時05分】

2012年2月23日木曜日

知的障害者レジOK iPadアプリ開発

県センター 立命大院生が協力

立命館大大学院の学生らが開発した障害者向けのレジ機能を持つiPad専用アプリ(草津市で)
 
県社会就労事業振興センター(滋賀県草津市)が立命館大大学院理工学研究科2年・北裕介さん(24)の協力で、多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」で商品登録や現金精算などを簡単に行えるレジ機能のアプリを、知的障害者向けに開発した。

iPadの利用で視覚的に操作できるようになるとともに、従来の同様のシステムより低価格になった。県内の福祉サービス事業所で試験的に使い始めており、将来はアプリの販売も検討するといい、関係者は「知的障害者の就労の可能性が広がる」と期待している。
ソロ CANこと0最後否定
知的障害者は現状では就労しても単純作業が多く、現金を扱うレジを担当させてもらえないことが多い。今年度から同センターが県内の事業所に呼び掛け、障害者が県内の野菜や日用品を山間部の集落に出張販売する「ぎょうれつ本舗」に取り組むが、売買の際の現金授受は同行する職員が担当している。

今回のレジ機能アプリの開発は、センター職員らが「障害者もレジが使えれば、就労の幅が広がるはずだ」と考え、知り合いのブログ運営会社の関係者に相談。昨年10月、同大学大学院で情報工学を専攻する北さんの紹介を受けた。

北さんは約1か月で、レジ計算できるiPad専用アプリを開発。事前に商品名と写真を登録し、iPad画面の写真に客が購入した個数と同じ回数だけタッチすると、合計額が自動的に計算される。
会計画面には紙幣と硬貨の画像が表示され、「2000円渡されたら1000円札の画像を2回」といったように、受取額と同じ回数だけ画像に触れれば、釣り計算もしてくれる。

従来のレジシステムはパソコンや携帯情報端末(PDA)などで開発されているが、数十万円と高価下押しだったり操作が難しかったりして、障害者施設に普及していないという。同センターの細川隆司・事業アドバイザーは「日本初のシステムを滋賀発として普及させ、障害者の自立の前進に役立てたい」と話している(矢野彰)

(2012年1月29日読売新聞)

2012年2月16日木曜日

触法精神障害者:入院施設計画 「医療観察病棟」4日意見交換会--大津 /滋賀

県が計画する触法精神障害者の入院施設「医療観察病棟」についての討論・意見交換会が4日午後1時半から、大津市青山5の市民センターで開かれる。青山学区社会福祉協議会が主催。
 同病棟は心神喪失者等医療観察法に基づき、刑事責任を問えない精神障害者の入院施設。草津市笠山8の県立精神医療センター内に建設が予定され、隣接する大津市青山学区の住民らが「十分な説明がない」などと反対している。
 当日は、精神科医や県精神障害者家族会連合会を招き、医療現場や患者側から講演がある。同法や地域住民との関わりについて意見を出し合う。

毎日新聞 2012年2月2日 地方版

2012年2月13日月曜日

軽四移動商店街「ぎょうれつ本舗」-共に支え合う新しい仕組み

障害者を雇用する福祉事業所や就労支援に関わる企業などが連携し、高齢化の進む地域へ食料品や日用品を数台の軽四トラックを連ねて移動販売する取り組みが進んでいる。名付けて「ぎょうれつ本舗」。滋賀県社会就労事業振興センター(草津市)が企画し、大津市、高島市などで月4回、開催されている。

 1月27日は大津市比叡平自治会館「やまびこ」で12時から開催された。パンや野菜、菓子、果物、衣服などを支援者や家族の助けを得ながら障害者自らが販売した。

 このうち、菓子を販売する障害を持つ男性の母親は「ぎょうれつ本舗を新聞で知り参加を決めた。来店者とふれあい商いをしているうちに、とても明るく何にでも積極的に取り組むようになった」と話す。
 利用客の一人、北川和子さん(大津市比叡平)は「ここはふれあいが楽しい。大勢の人としゃべってお買い物がてできて毎回楽しみにしている」とほほ笑む。

 同センター事業アドバイザーの細川隆司さんは「障害者が販売するから買ってもらえるという考えから、お客さまの求めに応えられる販売へと変えることで、互いが支え合う仕組みができ社会貢献につながる。高齢化が進む日本では近い将来このような販売方法が当たり前になるのでは。その先駆けになれれば」と意欲を見せる。

 この取り組みは、高齢者の見守りや生活支援、福祉事業所の工賃増や販路拡大に役立つモデル事業として県も助成している。

 
軽四移動商店街「ぎょうれつ本舗」-共に支え合う新しい仕組み
障害者と地域住民がふれあう軽四移動商店街「ぎょうれつ本舗」
(2012年02月01日)びわ湖大津経済新聞

2012年2月10日金曜日

立命大生、雪かき手助け 高島でボランティア

記録的な豪雪にみまわれた滋賀県高島市で、立命館大の学生たち15人が9日から、3泊4日の日程で「雪かきボランティア」を始めた。初日は朽木東小の周辺で除雪に励んだ。
 立命館大ボランティアセンターが昨冬に続いて企画した。今回、高島市社会福祉協議会が事前に地域の状況を調べ、高齢・過疎化の進む今津町椋川地区、朽木能家地区などで作業することにした。
 学生たちは、朽木東小で児童たちと縄とびや雪遊び、給食を共にして交流。昼から2時間近く、背丈ほどの積雪で埋まった校舎横の避難路や、給食調理室の周りで除雪した。固まった雪をスコップで砕き、運んで通路を確保した。

朽木東小で、雪に覆われた避難路を確保するため雪かき作業に励む立命館大の学生たち(高島市朽木)
朽木東小で、雪に覆われた避難路を確保するため雪かき作業に励む立命館大の学生たち(高島市朽木)

10日以降は2地区で民家周辺の雪かきをするほか、朽木地域の各バス停を巡り、待合室の周りに積もった雪を取り除く。
 立命大1年の富雄暉(とみゆうき)さん(19)=草津市岡本町=は「これほどの積雪は初めて見た。皆で作業するとはかどり、雪の量が減ると達成感がある。何か人の役に立ちたいと思い参加したので、集落での雪かきも楽しみです」と話した。

【 2012年02月10日 10時56分 】京都新聞

2012年1月30日月曜日

職探し・転居 手伝い今後も

滋賀県聴覚障害者福祉協会職員の田中欣也さん(32)(大津市)は、同県が宮城県名取市に派遣した手話通訳者3人のうちの1人として、5月26日から31日まで、現地で聴覚障害者の相談を受けました。
 田中さんは両親が聴覚障害者で、2000年に資格を取得しました。幼い頃、両親をサポートしてくれた通訳者に感謝し、「いつか自分も恩返しをしたい」と思っていたといいます。
「今後も、被災者の職探しや転居のお手伝いをしたい」と話す田中さん
 名取市役所は、津波の被害を免れましたが、沿岸部には多くのがれきが残り、大震災から2か月以上たった当時でも、その爪痕ははっきりと残っていたそうです。市内で手話通訳が必要な障害者は約60人おり、そのうち8人は自宅が全半壊したとのことでした。
 午前中は市役所で通訳を務め、午後からは聴覚障害者が暮らす避難所や仮設住宅などを訪問した田中さんは、義援金支給の手続きや、情報の入手に欠かせないファクスなど生活物資の給付申請を受け付け、生活再建を支援しました。
 家が全壊し、手話で会話していた家族と別居していた障害者もいたそうです。多くは、テレビやラジオでは十分な情報を得られません。筆談でも真意が正確に伝わらない場合があります。そんな方を訪問した際、田中さんは通訳者の重要さを痛感したといいます。
 寂しさや不安を感じているようでしたが、田中さんを温かく迎え、「遠い滋賀から来てくれてありがとう」と逆に励まされたそうです。活動を終えて帰る際、70歳代の夫婦からは「来年、京都である全国ろうあ者大会に行けるように頑張るから、再会しよう」と言われ、握手して別れました。
 田中さんは「聴覚障害者が仕事を探したり、転居したりする時に、手話通訳が必要になる。また名取市を訪ね、そのお手伝いをしたい」と話しています。


2011年6月22日  読売新聞)

発達障害への支援強化 滋賀県、福祉計画案

滋賀県は、来年度から3年間の新たな障害者福祉しがプランの骨子案をまとめた。増加する発達障害者向けの対応を強化する方針を打ち出したほか、暮らしや雇用、活動などを支援する重点プロジェクトを拡充する。  大津市の県職員会館で開いた県障害者施策推進協議会に提示した。新プランは障害者福祉政策の基本計画で、本年度で5年間の計画期間が終わる現行プランの目標などを継承する。今後、数値目標や実務をめぐって市町などと調整し、本年度中の策定を目指す。
 県は、暮らしと雇用の重点課題に発達障害者への支援を掲げた。昨年度の特別支援学級の児童・生徒は2006年度比1・6倍の2553人に増え、公立の小・中・高校で特別支援を受ける必要がある児童・生徒の割合は小学校で7・6%、中学校で4・8%に上る。このため具体策として保健、教育、労働分野と福祉の連携、成人期や家族向けの支援などを挙げた。
 このほか障害者が地域で暮らしやすくするための在宅サービス拡充、一般就労の促進、自立できる社会基盤の整備、文化活動の後押しなどを盛り込んだ。


京都新聞【 2011年09月05日 22時20分 】
 

2012年1月20日金曜日

障害者雇用促進へ 滋賀県、9月にも協議会設置

滋賀県は、民間企業の障害者雇用を促進するため、滋賀労働局や経済団体などと課題や対策を話し合う協議会を設置する方針を固めた。9月にも初会合を開き、障害者雇用率を引き上げるための政策立案に乗りだす。
 県の商工観光労働部と健康福祉部、県教委が連携する新たな体制を組み、政策効果を高めるとしている。協議会は、県の各部局、県教委のほか、経済や福祉団体など関係機関の担当者ら10人程度で構成する方針。
 滋賀労働局の集計によると、県内民間企業の昨年6月1日現在の障害者雇用率は1・69%と7年連続で法定雇用率1・8%を下回っている。このため協議会では、法定雇用率が適用になる従業員56人以上の企業の5割近くを占める未達成企業に早期達成を促す仕組みを構築する。合わせて適用対象外の中小企業にも障害者雇用の利点や先進事例の紹介といった雇用を後押しする手法も研究する。
 協議会の事務局を担当する県商工観光労働部は「企業の雇用率を高めることが最大の目的。企業や福祉関係者の声を聞き、県ができることを考えたい」(労働雇用政策課就業支援室)としている。
 9月の障害者雇用支援月間の取り組みも強化する。期間中の就職面接会を昨年の1回から2回に増やし、27日に草津市のクサツエストピアホテル、29日に彦根市のビバシティ彦根でそれぞれ催す。

京都新聞【 2011年08月25日 22時37分 】

2012年1月19日木曜日

「びわこ学園」特別加算で市長会、県の全額負担要求へ

滋賀県市長会(会長・目片信大津市長)は12日、大津市内で臨時会合を開き、県から折半負担を提案されていた重度心身障害児(者)施設「びわこ学園」の特別加算について、現行通り県の全額負担を求めることを全会一致で決めた。
 県は同学園に対し、入所者1人当たり月額6万8千円の特別加算を独自に設けている。法改正で4月から18歳以上の援護主体が県から市町に移るため、県は18歳以上分を市町と折半する案を提示。さらに通所支援として通所者の医療ケア充実や施設整備をした事業者への補助制度を提案していた。
 会合には10市長と3市の副市長が出席。冨士谷英正近江八幡市長が「市の負担が増えるうえに、福祉充実になっていない」と反論。獅山向洋彦根市長も「通所支援は本来県がやるべきところを市町が取り組んできた。半分負担が前提はおかしい」と主張した。
 ほかの市長らは県案に賛成したがまとまらず、県案を受け入れず現行制度の継続を求めていくことで合意した。県障害者自立支援課は「詳細を聞いた上で検討したい」としている。また冨士谷市長が県と市町長、議長らによる「協議の場」の創設を提案、役員で検討することを決めた。


京都新聞 1月12日(木)23時29分配信