2012年3月29日木曜日

知的障害者:触法行為「背景理解し支援を」 現状と課題、福祉関係者らが研修会--大津 /滋賀

 万引きや痴漢行為などの触法行為をした知的障害者らへの支援を考える研修会が10日、大津市馬場2の市立やまびこ総合支援センターで開かれた。同市内の福祉関係者らが犯罪防止の取り組みや課題を語り合った。

 法務省の06年の矯正統計年報によると、知的障害の疑いがある新規受刑者は全体の約23%を占める。刑務所から出所後、福祉サービスを利用できるよう調整している県地域生活定着支援センター(近江八幡市)の森嶋友里子さん(42)はこうした実態を説明し、「犯罪を犯した背景を支援者たちが理解することが必要。本人に居場所や役割を提供して生活を支えることも大切だ」と語った。

 障がい児者相談センターみゅう(大津市)の相談支援専門員、高木伸斉(のぶあき)さん(31)は、障害者らが性や恋愛の悩みを相談し合うサークル「MMK」を10年に立ち上げた経緯や活動を紹介。「悩みや疑問を話せる場所をつくり、生活を充実させることは犯罪防止にもつながるのでは」と投げかけた。

毎日新聞 2012年3月15日 地方版

2012年3月26日月曜日

医療福祉推進課を新設 4月から県組織改編 滋賀

県は13日、4月からの新年度の組織改編のを発表した。医療と福祉の一体化を目指し、健康福祉部に医療福祉推進課を新設するほか、凍結方針が決まった県営北川ダム(高島市)の建設事業を担当していた北川ダム建設事務所を、建設予定地周辺の振興策を推進する北川水源地域振興事務所に改める。農作物に大きな被害を出しているシカ問題を受け、鳥獣対策室を森林政策課内に新設する。また、県産木材の安定供給を目指すため同課に県産材流通推進室も新たに設ける。

一方、県内に6カ所ある環境・総合事務所を廃止し、高度で専門的な環境行政サービスを目指環境事務所に変える。環境・総合事務所長は県内6地域の地域防災監を担っていたが、県内に7カ所ある土木事務所の所長が引き継ぎ、市町と連携、災害や危機管理に

2012.3.14 02:08MSN産経ニュース

2012年3月15日木曜日

ボランティアが撮った大震災被害 近江八幡で企画展

 東日本大震災で被災した宮城県と、台風による暴風雨の被害に遭った和歌山県の写真26枚を紹介する企画展「被災地から復興へ-ボランティアが見た宮城・和歌山」が、近江八幡市宮内町の近江八幡図書館で開かれている。現地で活動したボランティアが撮影した写真を集めた展示で、被害の悲惨さを伝える。

このうち、会場に展示された宮城県の写真は、海岸近くの中学校で2階教室まで津波が来たことを示す染みや、海岸沿いの鉄筋コンクリートのビルがさいころのように転がっている状況を伝えており、東日本大震災の被害の甚大さを示す。

聖泉大の宇野安美さん(20)が代表のボランティアサークル「たね」が開いた。たねは東日本大震災の被災地でボランティア活動した同大のOBらと出会ったことをきっかけに立ち上げたサークルで、被災地などで活動している。宇野さんは「被災地に思いを寄せ、自分たちの防災意識を高めるきっかけになれば」と話した。

31日まで。午前10時~午後7時。休館日は月曜と、21、28日。

被災地で行ったボランティアの炊き出しの様子を紹介する写真もあり、現地の様子を伝える(近江八幡市・近江八幡図書館)
被災地で行ったボランティアの炊き出しの様子を
紹介する写真もあり、現地の様子を伝える(近江
八幡市・近江八幡図書館 )

2012年03月11日11時42分京都新聞

2012年3月12日月曜日

高機能自閉症者を昼夜通じて支援 滋賀県が全国初

  滋賀県は2012年度、人とのコミュニケーションが苦手な高機能自閉症者が地域でスムーズに生活するための準備として、昼夜一体型の支援を始める。発達障害の一種で、知的障害を伴わない高機能自閉症の人は、近年まで障害者福祉サービスを受けられないまま、社会において対人関係でつまずいてひきこもりに陥ることも多いという。

 障害者自立支援法が2010年12月に改正されて、発達障害も障害者福祉サービスの対象として明確に位置づけられた。県が今回行う発達障害者支援は、同サービスを活用した昼夜一体型の事業で、全国初めて。県のこれまでの支援は成人期の発達障害者への相談などにとどまっていた。

 今回の取り組みは定員10人で2年間行う。高機能自閉症の人向けのグループホームを運営するなど、支援のノウハウがある社会福祉法人「滋賀県社会福祉事業団」に委託する形で、昼間は同法人の就労支援事業所で物づくりやパソコン作業、対人関係解決の訓練を行い、夜は県が借り上げたアパートで寝起きしながら生活訓練を受ける。内容は個々の特性に合わせて決めるが、将来的に地域で一人暮らしをしたり、企業や店で働くことも見据える。

 昼夜合わせて法人の職員5人が支援するが、県が2人分の人件費を負担する。また今回の取り組みの成果をまとめて、他の社会福祉法人に伝えたり、同様の昼夜一体型の支援をできる法人を認証化する制度も検討する。新年度予算案に合わせて1千万円を確保した。

県障害者自立支援課は「障害者が地域で当たり前に暮らせるきっかけ作りの拠点にしたい」とする。

2012年02月26日 22時40分 京都新聞滋賀県民版

2012年3月9日金曜日

ファッションショー:障害者17人がモデル 立命館大生と企業が企画--きょう・イオンモール草津 /滋賀

障害者がモデルを務めるファッションショーが4日午後1時からイオンモール草津(草津市新浜町)で開かれる。立命館大生が企業と協力して企画し、モデルと舞台構成やポーズなどの練習に励んできた。3年生の村上実麻さん(21)は「障害者もファッションリーダーになれるはず」と話している。
福祉ボランティアなどを行う同大学の学生団体「VAN」が昨秋に構想して企業に呼びかけ、主催。衣装は、事故で車椅子生活となった自動車レーサー、長屋宏和さん(32)がデザインした皮膚に負担をかけにくいジーンズをはじめ、婚礼衣装メーカーの車椅子利用者用ウエディングドレスや学生がデザインした洋服など。障害の程度に応じた多彩な電動車椅子を使ってショーを展開する。

モデルは県内4作業所の利用者17人。年齢は18~62歳と幅広く、毎週日曜に練習を続けてきた。本番に向けターンの位置確認に励んだ竜王町の東本沙由梨さん(23)は「カラフルな洋服が好き。ドレスを着るのが楽しみ」。大津市の中西香帆さん(19)は「緊張するけど、自分なりのポーズを考えて挑みたい」と意気込んでいる。

毎日新聞 2012年3月4日 地方版

2012年3月8日木曜日

ほっとするニュース:「ふれあい交流会」はずむ会話、ほのぼのと

滋賀県彦根市鳥居本町の市立鳥居本中学校の1年生26人がこのほど、5班に分かれて地域のいこいの家などに出かけ、お年寄りとの「ふれあい交流」で楽しい一時を過ごした。

お年寄りを敬愛する心や福祉活動に参加する意欲を育もうと、88年から毎年1回行っている伝統の活動。

お年寄りと楽しく交流する生徒たち=彦根市で

お年寄りと楽しく交流する生徒たち=彦根市
 
 
小野こまち会館では、地元のお年寄り約10人が参加。生徒6人が訪問し、自己紹介などの後、みんなで作ったすごろくや湖東、湖北地方に伝わる盤上のゲームのカロムやトランプを楽しんだ。すごろくでは止まったマスの質問に答えるアイデアが取り入れられ、趣味や楽しい思い出などを話し合いながら交流を深めた。生徒たちは学校生活を話すなどした。

2012年3月7日毎日新聞