2012年9月27日木曜日

「けいおん!」舞台、旧豊郷小が登録文化財に


登録有形文化財の答申を受けた旧豊郷小校舎(滋賀県豊郷町で) 文化審議会は21日、女子高生のバンド活動を描いた人気アニメ「けいおん!」の舞台のモデルになったとされる旧豊郷(とよさと)小学校(滋賀県豊郷町)の校舎など、24都府県の計155件の建造物を、登録有形文化財にするよう文部科学相に答申した。

 旧豊郷小は1937年、米国の建築家ヴォーリズの設計で建設。左右に長い校舎の両端前面に、講堂と図書館が配置されたモダンな建築で、当時「東洋一の小学校」と称された。町が建て替えを計画したが、住民らの反対運動もあって保存され、現在は文化や福祉の複合施設として利用される一方、「けいおん!」ファンらの人気を集め、ライブイベントなども行われている。

 そのほか、明治20年(1887年)ごろに宣教師の住宅として建てられた「デフォレスト館」(仙台市)や、大正15年(1926年)に造られた鋼製のつり橋「白川橋」(岐阜県白川町)などの登録が答申された。

2012922  読売新聞)

2012年9月20日木曜日

県視覚障害者福祉大会:支え合う夫婦に光 彦根の加藤さんら表彰 /滋賀

目が不自由でも暮らしやすい社会を願い、3年に1度開かれる県視覚障害者福祉大会が14日、野洲市の野洲文化ホールで開かれた。県視覚障害者福祉協会(田澤勝男会長)から、援護功労者や結婚40年以上となる視覚障害者の夫婦に「寿賞」などの表彰式があった。彦根市のマッサージ師、加藤由紀さん(70)は、同じく視覚障害のある夫二郎さん(71)と寿賞に輝き、全盲で自立した模範者として、田澤会長から表彰された。【前本麻有】

 加藤さんは、はしかにかかった3歳ごろ、視力を失った。小学1年生から家族と離れ滋賀県立盲学校で寮生活を始めた。卒業後は名古屋の治療院に務め、二郎さんと出会い、71年に結婚。78年に彦根市の自宅で治療院を開業した。ずっと離れて暮らしてきた母・沢ヤスさんと同居したが、ヤスさんは60歳ごろからパーキンソン病を患っていた。当時は現在のような治療法もなく、次第に硬く、動かなくなる母の手足などをマッサージし続けた。

「こうして手に職をつけ夫と生活ができる。生んでくれた母への感謝を込めて、私なりの介護を」と、81年6月に70歳で亡くなるまで毎日、母の身体をもみ、さすった。「いろいろ苦労もあったけど、夫や近くに住む姉たちが支えてくれて本当に幸せ。通院者も減ってきたので、そろそろピアノに挑戦してみたいわ」と柔和な笑顔を見せた。

 大会は災害時の緊急速報など音声解説の整備や補助犬の受け入れ推進などを求める決議をして終了した。

毎日新聞 2012年09月15日 地方版

障害者らの芸術「アール・ブリュット」 先進地の県、積極取り組み 滋賀



■「美術旅館」で滋賀の魅力発信

 正規の美術教育を受けていない障害者らを中心にした芸術「アール・ブリュット」の作品を、県内の旅館やホテルのロビーなどに展示する「美術旅館」の取り組みを、県が進めている。県は平成16年に国内で初めて専門の展示施設を近江八幡市に開設するなど、アール・ブリュット普及の先駆的な役割を担っており、担当者は「観光客に見てもらうことで、滋賀の芸術の魅力をさらに発信したい」と意気込んでいる。

                   ◇

 アール・ブリュットはフランス語で「生(き)の芸術」を意味し、既存の流派などに関係なく表現するのが特徴で、絵画、彫刻など幅広いジャンルの芸術活動。障害者のほか、罪を犯した人や、子供らが営利目的でなく自分自身のために取り組む。フランス人画家、ジャン・デュビュッフェが提唱した。英語圏では「アウトサイダー・アート」と呼ばれ、独創的な作風が人気を集めている。

 県内での取り組みは古く、「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄が昭和21年に設立した障害児福祉施設「近江学園」(湖南市東寺)で、粘土を利用した造形活動から始まった。29年には大阪や京都の百貨店で作品展が開かれ反響を呼ぶなど、先駆的な役割を果たしてきた。平成16年には県の外郭団体、県社会福祉事業団がアール・ブリュット作品を専門的に展示する「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(ノマ)」を近江八幡市に開設し、独特の造形美で人間を表現した鎌江一美さんの「ひと」など、ユニークな作品の発掘に力を入れている。

 こうした中、県は、アール・ブリュット作品の魅力発信を目指し、県内の旅館やホテルでの作品展示を推進する方針を決定。6月と7月には県内の計8カ所の宿泊施設の関係者を招き、アール・ブリュットの説明会や見学会を開き、作品が展示されているNO-MAや、近江学園での制作現場などを見てもらい、魅力をアピールした。

作品を展示する宿泊施設は「美術旅館」と位置づけられ、管理などの費用は施設側の負担になるが、県や県社会福祉事業団が作品の選定や展示ノウハウの提供、PR支援などを担当する。各施設で専門家を招いての講演会も予定している。
 NO-MAは、アール・ブリュットを提唱したデュビュッフェのコレクションを展示するスイス・ローザンヌ市の美術館「アール・ブリュット・コレクション」と提携しており、国内の拠点としての機能も充実させている。

 県内の活動は本場フランスでも評価された。2010(平成22)年にフランスのパリ市立アン・サン・ピエール美術館で日本の作家による特別展「アール・ブリュット・ジャポネ」が開かれ、出展した作家63人のうち18人が県内の作家だった。こうした活動をたたえ、県を代表して嘉田由紀子知事が同年10月にパリ市から勲章を贈られている。国内で先進地となっていることを受け、県「美の滋賀」発信推進室は「アール・ブリュットは『滋賀の宝』。観光客を通じて全国の人に知ってもらいたい」と、「美術旅館」の取り組みに期待をかけている。

作品を展示する宿泊施設は「美術旅館」と位置づけられ、管理などの費用は施設側の負担になるが、県や県社会福祉事業団が作品の選定や展示ノウハウの提供、PR支援などを担当する。各施設で専門家を招いての講演会も予定している。
 NO-MAは、アール・ブリュットを提唱したデュビュッフェのコレクションを展示するスイス・ローザンヌ市の美術館「アール・ブリュット・コレクション」と提携しており、国内の拠点としての機能も充実させている。

 県内の活動は本場フランスでも評価された。2010(平成22)年にフランスのパリ市立アン・サン・ピエール美術館で日本の作家による特別展「アール・ブリュット・ジャポネ」が開かれ、出展した作家63人のうち18人が県内の作家だった。こうした活動をたたえ、県を代表して嘉田由紀子知事が同年10月にパリ市から勲章を贈られている。国内で先進地となっていることを受け、県「美の滋賀」発信推進室は「アール・ブリュットは『滋賀の宝』。観光客を通じて全国の人に知ってもらいたい」と、「美術旅館」の取り組みに期待をかけている。

2012.9.18 02:02 msn産経ニュース

2012年9月14日金曜日

高齢者を歌で励まし200回 市民グループ「なごみ会」

高齢者福祉施設を中心に慰問を続ける京滋などの市民でつくるグループ「なごみ会」の活動が、200回を超えた。三味線や尺八、しの笛などの演奏で民謡や童謡、流行歌など親しみやすい曲を披露する。「メンバーが元気な間は活動を続けて、みんなで歌を楽しみたい」と意気込む。

 同会は、民謡教室に通っていた人やその友人らが集まり、2000年10月に活動を始めた。京都や滋賀、大阪の12人で構成する。

 当初は活動を知る人が少なかったが、口コミで評判が広がり、地域の敬老会や小学校、幼稚園などでも演奏会を開くようになった。月に2回練習し、1、2週間に1回ほどのペースで続け、8月18日に200回となった。

 202回目の活動となった6日には、西京区の西京都病院デイケアで、利用者18人を前に12曲を披露した。新潟が発祥とされる「越後獅子」や熊本の民謡「おてもやん」、美空ひばりの「花笠(はながさ)道中」などの演奏や歌に、お年寄りも手拍子をしたり歌詞を口ずさんだりしながら楽しんだ。

 歌手小林幸子の「雪椿(つばき)」をリクエストした利用者の宮崎文子さん(80)は「大好きな曲なのでうれしい。歌は心を温かくしてくれるし、いつも楽しみにしています」と喜んだ。

 同会代表の岩見和美さん(62)=西京区=は「お年寄りの年代もさまざまなので、演奏する曲のレパートリーを、今後増やしていきたい」と話している。

お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)
お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)

京都新聞2012年09月07日09時 44分ネット版

地域おこし協力隊:隊員6人選出 湖南で委嘱式 /滋賀

自治体が三大都市圏の人々を1〜3年間受け入れ、まちづくりに協力してもらう「地域おこし協力隊」の湖南市での委嘱式が7日、同市石部まちづくりセンターであった。京都市の大学生ら6人が隊員に選ばれ、9月から湖南市に定住する。通学・通勤しながら再生可能エネルギーの市民共同発電プロジェクトなどに携わる。

 同市で隊員になったのは22〜60歳の男性3人と女性3人。うち4人が大学・大学院生で、5人が京都市在住。隊員は太陽光エネルギーの地域内循環を目指す「コナン市民共同発電」、障害者らの芸術活動「アール・ブリュット福祉ツーリズム」、特産品づくりの「コミュニティルネッサンス」に参加し、湖南市の活性化を目指す。

 地域おこし協力隊は総務省が過疎対策として09年度から進め、11年度は147自治体(3府県144市町村)で隊員413人が活動した。同市は通勤・通学できる「都市近郊型」をアピールし、7月から参加者を募った。

 堺市出身の京都大大学院1年、奥山晃次さん(24)は「観光に関心があり参加した。地域の人が誇りを持てる活動をしたい」と意気込みを語った。【石川勝義】

毎日新聞 2012年09月08日 地方版

2012年9月10日月曜日

リハビリテーショ ンのご案内

草津市立障害者福祉センターでは、身体の状態 や日常生活に関わる相談、身体機能や体力の維持・向上のための運動、生活の工夫などの検討・助言をおこなっています。

対象者
   草津市に在住・在勤されている障害者手帳を所持されている方
      ※年齢制限は、ありません。

利用日
   月曜日 ~ 土曜日
     8 : 30 ~ 17 :15  (センター閉所時間と同じ)

理学療法士配置時間
  毎週火曜日     13 : 30~17:00  (個別対応は1日数名、時間は要相談)
    
                              草津総合病院    理学療法士
 
  毎週木曜日           9:00~12 : 00       (個別対応は1日 1名、11:00~12 : 00)
                                   びわこ学園 医療福祉センター草津   理学療法士
                   ※個別対応は、予約が必要です。  (1.人 1時間程度)

   ・リハビリ運動や機器を無理のない範囲で安全に利用していただくために、
  1回~数回 (場合によっては定期的に)理学療法士の
  個別対応 (要予約)を受けてください。
 ・訪問によるリハビリに関する相談も可能です。

持ち物                       申込み方法
・室内用の運動靴                ①「リハビリ運動・相談、受付票」の記入
(機器を利用する際に必要)             (お電話でも受付します)
・障害者手帳                   ②予約
(利用登録申込書記入時に必要)       ③利用
                            ④センター利用登録申込書を記入
                               (初回利用時でも良い)

料金

もちろん無料です。 


2012年9月7日金曜日

ロンドン・パラリンピック:自転車ロードタイムトライアル 藤田選手が銅メダル獲得 土浦で喜びの声 /茨城


 ロンドン・パラリンピックの自転車男子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C3)で藤田征樹選手(27)=日立建機勤務=が銅メダルを獲得し、藤田選手が住む土浦市では喜びの声が上がった。中川清市長は「本当におめでとうございます。次の競技(男子個人ロードレース)も市をあげて声援を送ります。頑張ってください」との談話を発表した。

 

 藤田選手は北海道稚内市出身。東海大2年の04年、交通事故に遭い両足を失ったが、2年後に義足を着けてトライアスロン大会に出場し、健常者に交じって完走を果たした。08年の北京パラリンピックでは個人ロードタイムトライアル銅メダルを含む銀2、銅1のメダル3個を獲得した。

 

 今回の大会は男子1000メートルタイムトライアル(運動機能障害C1?3)で20位、男子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C3)で予選落ちと不振だったが、ロード競技で復活した。藤田選手は7月に土浦市役所を訪れた際、「一日一日をしっかりやっていけば、ロンドンに必ず日の丸を揚げられる」と話していた。【福沢光一】

 

 ◇橋本知事も祝辞

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 橋本昌知事は「大変重圧のかかる中、夢の舞台で見事な戦いぶりを披露してくれた。今後も世界を舞台にますます活躍することを期待している」とのコメントを出した。

 

 

毎日新聞 20120907日 地方版