2012年8月31日金曜日

東京開催から48年 広がる障害者スポーツの裾野

 国内で「障害者スポーツ」が注目されるきっかけとなったのは昭和39年。東京五輪後の11月に開かれた東京パラリンピックだった。53人が出場し金1、銀5、銅4の成績を挙げた日本選手団。そこから48年が経過し、少しずつ障害者スポーツの環境整備が進み、裾野も広がってきた。

 「全国で23カ所ある障害者スポーツセンターに登録している人だけでも10万人超。実際にはそれ以上の障害者の方々がスポーツを楽しんでいる」。日本障害者スポーツ協会の大西将彦総務課長はこう説明する。

 競技人口の増加に伴い、競技別の団体も増加した。昭和50年に「日本車椅子バスケットボール連盟」が設立されて以降、日本障害者スポーツ協会にはこれまでに陸上、水泳など54団体(準登録含む)が競技団体として登録されてきた。

 障害者スポーツ振興に最も影響を与えるのは、なんといっても自国でのパラリンピック開催だ。

 「1998(平成10)年の長野パラリンピックでは、一気に社会の認知や理解が高まり、競技人口増や環境整備につながった」と大西課長。厚生労働省障害保健福祉部の自立支援振興室は「2020年に東京五輪が招致できれば、同時に東京パラリンピックの開催も決まる。障害者スポーツがより身近なものとなるはずだ」と期待を寄せる。

 2012.8.25 22:51  MSN産経ニュース

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