2012年9月14日金曜日

高齢者を歌で励まし200回 市民グループ「なごみ会」

高齢者福祉施設を中心に慰問を続ける京滋などの市民でつくるグループ「なごみ会」の活動が、200回を超えた。三味線や尺八、しの笛などの演奏で民謡や童謡、流行歌など親しみやすい曲を披露する。「メンバーが元気な間は活動を続けて、みんなで歌を楽しみたい」と意気込む。

 同会は、民謡教室に通っていた人やその友人らが集まり、2000年10月に活動を始めた。京都や滋賀、大阪の12人で構成する。

 当初は活動を知る人が少なかったが、口コミで評判が広がり、地域の敬老会や小学校、幼稚園などでも演奏会を開くようになった。月に2回練習し、1、2週間に1回ほどのペースで続け、8月18日に200回となった。

 202回目の活動となった6日には、西京区の西京都病院デイケアで、利用者18人を前に12曲を披露した。新潟が発祥とされる「越後獅子」や熊本の民謡「おてもやん」、美空ひばりの「花笠(はながさ)道中」などの演奏や歌に、お年寄りも手拍子をしたり歌詞を口ずさんだりしながら楽しんだ。

 歌手小林幸子の「雪椿(つばき)」をリクエストした利用者の宮崎文子さん(80)は「大好きな曲なのでうれしい。歌は心を温かくしてくれるし、いつも楽しみにしています」と喜んだ。

 同会代表の岩見和美さん(62)=西京区=は「お年寄りの年代もさまざまなので、演奏する曲のレパートリーを、今後増やしていきたい」と話している。

お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)
お年寄りを前に、民謡や流行歌を披露する「なごみ会」のメンバーら(京都市西京区・西京都病院デイケア)

京都新聞2012年09月07日09時 44分ネット版

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